これは一次審査を通過したイラストです。公表するにあたり抵抗ない訳ではありませんが、参考になればと思いupします。書き入れた作品説明は” 植物本来の特性を活かし、パンチングしても生きようとする生命力を感じてほしい作品です。レースをまとった葉蘭が土に還り、再生するさまをデザインしました。 ”まるでオブジェの規定説明のようです(笑
本番のデザインは、シンプルに魅せたく削り落としてかなり違っています。下に降りた葉選びは自然の向きで選び、ワイヤーを施したりせず決めただけで「こぼれだす」の時のように溜めるゆとりがありませんでした。三重にしたハランは裏表と交互にデザインしましたが、実際はあまり効果的ではありませんでした。裏葉のマットな感じがライトが明るすぎて活かされておりません。場所設定も加味しながら部門構成することや器やデザイン全体をイメージすることも作品を綺麗にみせることにおいて大事かもしれません。
モチーフはハランの先をパンチングしループを作り、3枚の長さをずらし合わせながら作ります。パンチングした穴を一方向テープで養生する作業など90枚分、これに時間がかかりました。また足元が2本3本とまとまりが悪くフォームに挿す時に神経を使います。最終的に疲れたフォームに挿す5枚のハランは、予備もありましたが一発勝負で難しかったです。より息が詰まるのは、クラフトパンチが繊維にひっかかり差し込んだ葉っぱから外れない時。祈るような泣きたい気持ちになりながらの作業でした。葉っぱが弱っていたり寒さでちじれていたりすると失敗もあります。
それからフォームをハランで巻きカバーすると水の蒸発も防げ良いのですが、何せ足元が太かったりステムが沿っていなかったりするので破れて醜くなると思い辞めとどまりました。でも今回のハランのループはホチキスなしでそれを払拭するデザインになっていて、フォーム隠しになり安心材料も増えました。実験台の画像を後から載せます。
足元のクレセントは、搬入中お隣の方と被らないようアレンジを変えました。やはりコンテストとはいえ、心配りしたい部分です。
変化の途中、作品全体の流れも減らしました。